こんにちは!のびのびのんです!
今回は、私がもっている国家資格「臨床検査技師」についてご紹介します。
医療資格の中ではとってもマイナーなこの資格。
あなたも「何をしている人なの?」と思っているのではないでしょうか。
もしかしたら、「臨床検査技師に興味があってこのブログに来てみた!」という方もいるかもしれませんね。
この記事を読めば、臨床検査技師をグッと身近に感じられるようになるかもしれませんよ。
臨床検査技師の仕事内容は?
臨床検査技師は、医師または歯科医師の指示の下、
を行うことができます。
「病院の検査のスタッフ」と聞くと、「レントゲンの人?」と聞かれることが多いですが、
臨床検査技師は放射線を扱う検査を行うことはできません。
(放射線を扱う医療スタッフは診療放射線技師といいます。)
ところで、「検体」や「生理」など、新しい言葉がどんどん出てきて混乱してしまいますね。
一つ一つご紹介していきますね。
検体検査は患者さんから出るものを検査すること
「検体」とは、検査の材料のことを言います。
血液、尿、便、たん、髄液など、患者さんの体から出されたもので検査の対象になるものはすべて「検体」です。
これらを適切に処理して検査を実施し、結果を確認、現場へ報告するのが検体検査の大まかな流れになります。
例えば、健康診断で採血をされる時「どうして何本も採血されるんだろう?」と思ったことはありませんか?
これは、検出したい物質によって適した処理が異なるためです。
検体検査では「検体を取る段階から検査は始まっている」と考えます。
なぜなら、正しくない採血管で採血したり、採血に時間がかかったというだけで、検査結果はおかしくなるからです。
一方、正しく採取したとしてもその後の処理が間違うと結果は正しく得られませんので、「検査が正しく実施されているか」の確認も大切です。
そのため、毎日の検査機器のメンテナンスや、検査に使う薬が劣化していないかの確認なども行っています。
実は、平成30年12月に医療法の一部が改正され、検体検査の品質や正確さについてより明確にチェックすることになりました。
また、臨床検査に関するISOもあり、こちらを取得している施設も増えてきています。
今後は、これまで以上に質の高い検査を患者さんに届けられるようになるでしょう。
生理検査は患者さんそのものを検査すること
「生理」と聞くと、女性の月経のことを思い浮かべがちですよね。
しかし、生理検査の「生理」は「生理現象」から来ています。
生理検査は、患者さんそのものを検査する分野です。
などがあります。
心電図や肺活量、エコーの検査は想像しやすいのではないでしょうか。
生理検査ももちろん正確性が大切になります。
例えばエコー検査は、「プローブ」と呼ばれる患者さんに当てる器具を適切に当てないと病気の見逃しが起こる可能性があります。
心電図や脳波検査も、患者さんの体に正しく装着しなければなりません。
患者さんによっては身体を動かすのが困難な方もいますので、その時の状況に合わせて臨機応変に対応することが生理検査では求められます。
実は採血も臨床検査技師の仕事です!
採血は看護師さんがしてくれる、と思っていませんか?
もちろん看護師さんがしてくれる医療機関もまだまだ多いですが、最近は臨床検査技師も採血を行っています。
もちろん私も、採血業務の経験があります。
患者さんから「今日は採血痛くなかった!!」と言われるとホッとします。(笑)
先程ご紹介したように、検査は検体を取るところから始まっています。
ですから、正しい検査のために採血も行うのです。
しかし、臨床検査技師はあくまで「検査を行うスタッフ」なので、注射や点滴は出来ません。
これからは検体採取をする臨床検査技師も登場!
患者さんから検体を採取することは、患者さんに思わぬ怪我をさせてしまうリスクがあります。
そのため、検体を採取することは医師や看護師にしか認められていませんでした。
しかし、平成27年に法律が改正され、
を行うことが出来るようになりました。
もちろん、患者さんへ危害が及ばないようにこれらの業務を行うためには
という条件をクリアした臨床検査技師だけが行うことが出来ます。
平成31年1月31日現在、約5万人の臨床検査技師がこの講習会を修了しています。
今後は、あなたのインフルエンザの検査を臨床検査技師が行うようになるかもしれませんね。
臨床検査技師は縁の下の力持ち!
臨床検査技師は決して目立つ仕事ではありませんが、医療の現場で縁の下の力持ちとなっています。
検査の専門家なので、医師から
と相談されることもしばしば。
今後、検査を受ける時には臨床検査技師をちょっぴり思い出してもらえると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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